■アオコ調査
(2006.9)

先日、ザ・レイクチャンプ主宰のよしさんが、オジャガのプランクトン調査をするというので、それに同行しました。植物性プランクトンは動物性プランクトンの餌となり、動物性プランクトンは小魚などの餌になるため、生態系の調査としても興味深いところです。

雄蛇ヶ池において8月末ぐらいから発生していたアオコ現象は、藍藻(らんそう)のミクロキィスティスであることがわかりました。藍藻はシアノバクテリアとも呼ばれ、他の藻類と異なり細菌類に分類されているようです。これに関するよしさんのコメントを紹介しますと、

「藍藻のミクロキィスティスは粘液層に包まれ、球形や不定形の群体をつくります。ガス空胞を持ち水面に浮遊しますが、古くなるとガス空胞が破壊され(浮力の減少)、水中に漂い(サスペンド)、さらには沈降します。…ミクロキィスティスが大繁殖し、水面に緑色の層を形成すれば、最上面は厚密され腐敗腐臭が強くなり、ルアーフィッシングの1/16ozシンカーが沈まない等の最悪の場面も想定されます。しかし、今回の調査ではミクロキィスティスによる症状は、軽度と考えられます


ということで、あまり専門的な事はわかりませんが、このミクロキィスティスは、最初は浮いていて時間がたてば沈むようです。

※その他のプランクトンについては下記のページをご覧ください。
 ・雄蛇ヶ池(余水吐前)の動物プランクトン
 ・雄蛇ヶ池(ボートハウスツカモト桟橋)の動物プランクトン


■■以下、転載分です■■

アオコとは(雄蛇ケ池における2006年の事例)
What is AOKO? (an example of 2006 in Onjyaga-ike.)


fig.01 ミクロキィスティス
(ボートハウスツカモト桟橋)
Microcystis Aeruginosa

fig.02ミクロキィスティス
(ボートハウスツカモト桟橋)
Microcystis Aeruginosa

fig.03 ミクロキィスティス
(余水吐前)
Microcystis Aeruginosa


fig.04 ミクロキィスティス(余水吐前) Microcystis Aeruginosa

fig.05 ミクロキィスティス(余水吐前) Microcystis Aeruginosa

fig.06 堰堤付近 水面に見えるのはミクロキィスティスではなく、緑藻類です
【よしさんコメント】

雄蛇ケ池(千葉県東金市)は、1614(慶長19)年に完成した、大規模な灌漑用溜池です。

雄蛇ケ池において、かなり軽度の水の華(アオコ現象)を引き起こしている、植物プランクトンを調査したところ、藍藻のミクロキィスティスでした。

雄蛇ケ池のボートハウスツカモト桟橋と余水吐前における、藍藻の圧倒的優占種はミクロキィスティスで、 fig.01〜fig.03に低倍率の顕微鏡写真を、fig.04に中倍率の顕微鏡写真を、fig.05に高倍率の顕微鏡写真を示します。

藍藻のミクロキィスティスは粘液層に包まれ、球形や不定形の群体をつくります。
ガス空胞を持ち水面に浮遊しますが、古くなるとガス空胞が破壊され(浮力の減少)、水中に漂い(サスペンド)、さらには沈降します。
従って、水の透明度は低く感じることが多いでしょう。

ミクロキィスティスが大繁殖し、水面に緑色の層を形成すれば、最上面は厚密され腐敗腐臭が強くなり、ルアーフィッシングの1/16ozシンカーが沈まない等の最悪の場面も想定されます。
しかし、今回の調査ではミクロキィスティスによる症状は、軽度と考えられます。
採取:2006年08月31日14:00〜14:30 天候○ 水位:0.5m減水 水の透明度:やや不良
発表:2006年09月03日

■■ここまで、転載分です■■

※本稿転載は、「ザ・レイクチャンプ」よしさんより許可を頂いています。 転載元ページは、「亀山ワカサギ情報」をご覧ください。

アオコの発生は池の水の富栄養化、つまり、水中の窒素とリンの量が増えたことによって起こったと考えられます。(窒素(アンモニアなど)とリン(リン酸など)は肥料の成分だと思えば分かりやすいです)
さて、その原因は何か? よくあるのは、生活排水、畜産排水、肥料分を含んだ農業排水などが流入したというケースです。しかし、雄蛇ヶ池はそのパターンではなさそうです。では、オジャガのケースはなんなんでしょう?

一つ気になることとして、今年の2月にソウギョを放流したことがあります。

去年の夏は藻の繁殖がすごかったですが、今年は去年ほどではありません。ソウギョは水草を食べ、今まで水草が吸収していた水中の窒素やリンが吸収が少なくなり、食べた水草も糞となって富栄養化を促進している、という考えはどうでしょうか?
でも、生態系というのは複雑なものでしょうから、そんな単純なことではないかな…。

何はともあれ、アオコ現象が軽度でおさまってくれるを期待します。