■雄蛇ケ池(余水吐前)の動物プランクトン 2008.7
※これは転載記事です。本稿転載は、「ザ・レイクチャンプ」よしさんより許可を頂いています。(転載元ページ:亀山ワカサギ情報


雄蛇ケ池(余水吐前)の動物プランクトン
Microphotographs of the freshwater plankton of Onjyaga-ike pond.

fig.01 ケンミジンコ属(メス)
Cyclopoida sp.

fig.02 ゾウミジンコ(メス)
Bosmina longirostris

fig.03 ダフニア
Daphnia pulex

fig.04 ハリナガミジンコ(尖頭)
Daphnia longispina hyalinagaleata

fig.05 ハリナガミジンコ(丸頭)
Daphnia longispina hyalinagaleata

fig.06 カイミジンコ属
Ostracoda sp.

fig.07 ミジンコ目の耐久卵
The durability egg of the CLADOCERA

fig.08 ハネウデワムシ
Polyarthra frigla

fig.09 不詳
unknown

fig.10 フクロワムシ
Asplanchna priodonta

fig.11 ツキガタワムシ属
Lecane Nitzsch sp.

fig.12 ボルボックス属
Genus Volvox Linne(原生動物)

fig.13 ツノオビムシ
Ceratium hirundinella
(肉質鞭毛虫門)

fig.14 ディフルギア属
Difflugia sp.
(有殻アメーバ)

fig.15 センチュウの1種
Nematoda sp.

【雄蛇ケ池のプランクトン相(2008年07月)】
雄蛇ケ池(千葉県東金市)は、1614(慶長19)年に完成した、大規模な灌漑用溜池です。

【結果】
雄蛇ケ池(余水吐前)における今回のプランクトン調査の、優占種はツノオビムシ(fig.13)でした。
次いで、フクロワムシ(fig.10)が多く観察され、他の種の個体数は多くありません。
ツキガタワムシ属(fig.11)とセンチュウの1種(fig.15)は、雄蛇ケ池で初観察です。
大分類すれば、ミジンコ類6種、ワムシ類4種、その他4種の合計14種で、上段に主要な観察結果を顕微鏡写真で示します(fig.01-15)。

【考察】
●総じて、水深の浅い灌漑用溜池の多様で平均的なプランクトン相と考えられます。
●ツノオビムシ(fig.13)は、以前はイケツノオビムシと呼称されていた鞭毛虫で、今回は通常の優占レベルですが、異常繁殖すれば水の華現象(黄褐色)を引起こす仲間も知られています。
●ヒゲナガケンミジンコ・オオアタマミジンコのような、比較的に大型のミジンコ類が今回は未確認であることが、やや気がかりです。
●雄蛇ケ池でふ化する魚類(オオクチバス・ブルーギル・カムルチー等)の仔魚や、成体でもプランクトン食性(雑食性)の甲殻類・貝類、さらに水生昆虫類にも、現在のところ良好な餌料プランクトン環境です。
●2006年春に放流されたソウギョによる水生植物の食害、特に水面と水中をおおうヒシモ・オオカナダモ・ハス等の被植激減が、プランクトン相の変遷におよぼす影響は、今後追跡調査されるべきでしょう。

【参考文献】
よしさん(2008):「カムルチーの産卵場と浮上卵(千葉県雄蛇ケ池の事例)」http://wakasagi.jpn.org/
よしさん(2008):「雄蛇ケ池のアオコ現象と原因藍藻類の変遷(2006〜2008年)」http://wakasagi.jpn.org/
よしさん(2007):「雄蛇ケ池(余水吐前)の動物プランクトン」http://wakasagi.jpn.org/
よしさん(2006):「雄蛇ケ池(ボートハウスツカモト桟橋)の動物プランクトン」http://wakasagi.jpn.org/
よしさん(2006):「雄蛇ケ池(余水吐前)の動物プランクトン」http://wakasagi.jpn.org/
水野寿彦・高橋永治(2000):『日本淡水動物プランクトン検索図説』1-551pp,東海大学出版会(東京), \18900


採取:2008年07月13日(日)10:00 天候◎○ 気温(非公式):33.0℃ (at13:00)
水温:未測定 水位:0.5m減水 水の透明度:やや不良(アオコ現象あり)
発表:2008年07月20日(日)牛久沼漁業協同組合顧問よしさん