■衰退する蓮群落
(2008.6.19)

〜 蓮の新芽の成長が鈍化停滞し、消失していく。深場はエリア縮小が顕著 〜

昨年後半に蓮群落の一部でエリア縮小傾向を観察していたが、今年は大幅に縮小しそうな気配である。蓮群落は2008年5月初旬〜中旬の新芽発生期こそ順調に見えたが、その後の成長が鈍化停滞している。今年は梅雨前の時期に雨量が多くそういう天候の影響もあるだろうが、蓮のエリアが年々拡大していった近年同時期と比較するとあまりにも異様である。放流された約300匹のソウギョは、何割か死んだかもしれないが成長して体長60〜70cmぐらいになっていると思われる。葦と藻を食べ尽くしてしまった今、残った彼らの食料はほぼ蓮しかなく、彼らの置かれた状況は蓮を食べるか飢え死にするかの2者択一であることは間違いない。

以下に昨年との比較を掲載した。それぞれ、左側に2007年の蓮群落の様子、
右側に2008年の蓮群落の様子、撮影日のズレは2日。(水位は約40cm程今年のほうが低い。写真1と写真2のヘラ台の様子でもわかる)見ての通りあまり説明する必要もないが、水深が浅い場所は少ないながらに蓮があるが、水深が深いエリアは水面を見る限り全く葉がないような状況である。本日は都合よく減水していたため、蓮をよく観察できたのだが、場所によっては茎が途中から切れているものが多く目に付いた。それも、根がかりしても引きちぎれないような太い茎がきれているのはいかにもそれらしい。太い茎はすぐに水面から立ち上がるのだが、今生えているのは細い茎のものが多く減水したにもかかわらず水面に立ち上がっている茎が少なかった。ここからは私の想像であるが、ソウギョは太くしっかりとした蓮の新芽を好んで食べ、水深の深いところを中心に活動しているのではないだろうか。



【写真1】 昨年(2007.6.17)/裏堰堤前










【写真2】 今年(2008.6.19) /裏堰堤前


【写真3】 昨年(2007.6.17)/大ヤツ










【写真4】 今年(2008.6.19) /大ヤツ


【写真5】 昨年(2007.6.17)/小ヤツ










【写真6】 今年(2008.6.19) /小ヤツ


【写真7】 昨年(2007.6.17)/流れ込み前














【写真8】 今年(2008.6.19) /流れ込み前




蓮がソウギョの食料としていつまでもつのか。ソウギョが蓮を食べつくす時が近い未来にやってくる…。